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最近、プレミアリーグでも活躍する 三笘薫 のSNS投稿が世間の注目を浴びている。
プレミアリーグのチーム「ブライトン」が投稿した写真には、かつての旧日本兵、 小野田寛郎 氏の画像を加工したものを三苫選手が手に持っている姿が映っており、この“歴史モノ”の扱いに対して賛否両論が起きているのだ。
「なぜ、三苫選手が小野田寛郎氏の写真を?」──。
そんな疑問を抱いた人も多いはずだ。この記事では、投稿内容、小野田氏の生涯と歴史的背景、そしてこの出来事が示す“現代と過去の交差”について、できるだけ丁寧に整理してみたい。
ブライトンが投稿した“三苫選手が小野田寛郎の写真を持っている画像”、何が問題になっているのか
投稿の内容と拡散状況
- 最近、プレミアリーグのチームである「ブライトン」がSNS(インスタ等)で、旧日本兵である小野田氏の写真を含む画像を投稿したことで、ネット上で議論が起きた。
- 投稿はブライトン所属の三苫選手も映っており、選手としての認知度もあって瞬く間に拡散。ファン、アンチ、歴史好きなど多様な反応を呼び、賛否が入り乱れている。
なぜ “写真投稿” がここまで波紋を呼ぶのか?
- 旧日本軍兵士の画像は、「戦争」と「過去の罪」「戦争責任」「犠牲者への配慮」といった重い文脈を伴う。スポーツ × 歴史 × 記憶という異なるジャンルの交差は、それだけでセンシティブ。
- 特にターゲットとして想定されやすい中高年男性(歴史に関心のある世代)にとって、「過去の事実を軽視していないか」「敬意はあるのか」といったリアリティの問題として受け止められている。

単純に、なんで?って感じ…
小野田寛郎とは ―― “昭和の忘れられない兵士”の実像

生涯と“30年戦争”
小野田寛郎氏は、第二次世界大戦時に陸軍少尉としてフィリピン・ルバング島に派遣され、1945年の終戦後も降伏を拒み、なんと 1974年まで約30年にわたって戦い続けた兵士。
彼だけが生き残り、帰国後は農場経営などを経ながらも、しばしばメディアに取り上げられ、「昭和の象徴」「戦争の遺産を背負った男」として語られてきた。
戦後と評価の二面性
- 一部では「不屈の精神」の象徴として称えられてきた反面、ルバング島でのゲリラ戦によるフィリピン人犠牲者の存在が忘れられない問題でもある。
- また、彼の信念や戦後の言動には賛否が分かれ、「戦争の記憶」に対する受け止め方を巡って、国内外で議論を呼ぶ人物でもあった。
もう一人の潜伏日本兵「横井庄一」との違い
実は、同時期にもう一人、グアムで潜伏していた日本兵がいた。
横井庄一氏である。
「恥ずかしながら帰って参りました」で有名な人でもある。
ただ、この二人には大きな違いがある。
横井氏は「生きるために潜伏した人」、小野田氏は「戦うために潜伏した人」という印象がある。

「よっこいしょういち」の元ネタの人だよ。知ってるかな…?
SNSでの反応と論点:賛否のリアル
賛成派の声
- 「戦争の現実を忘れない。戦争の記憶を次世代に伝える契機になる」
- 「サッカー選手がこうした発言・行動をするのは勇気がいる。歴史に対する敬意の表れだ」
こうした意見には、「戦争を風化させない」「過去を振り返るべき」という、特に中高年層や歴史好きからの共感が強い。
批判・懸念の声
- 「旧日本兵の写真を“アイコン”のように扱うのは軽率」
- 「犠牲になった人々の存在を忘れてしまう」「歴史を美化/安易に扱うのは危険」
- 「説明もなく投稿することで、誤解や偏った受け止められ方を助長する可能性」
ネットの書き込みやニュース記事では、こうした声が根強く見られる。

まぁでも全体的に意味わかんないよね…
意図がくみ取れない…
なぜ今、“戦争の記憶”が再び注目されているのか
- 2025年現在、世代交代が進み、太平洋戦争を直接知る世代が減ってきている。加えて、戦争遺構の保存も難しくなってきており、過去の歴史を「記憶として残す」ことへの関心が高まっているのか?
- また、国際情勢の変化もあって「平和とは何か」を改めて考える機運が高まっており、戦争遺構や過去の兵士たちの生き様に注目が集まりやすいのか?
スポーツという日常と歴史をつなぐ行為は、受け手に大きなインパクトを与えやすいと思われるが、どういった意図なのかは、詳細はわからない…。
それでも必要なのは「配慮」と「対話」

三笘薫のように、知名度のある人物が歴史について発信すること自体は否定されるものではないし、むしろ意味があると思う。ただ――。
- 過去の犠牲者、被害国の人々、そして現代社会の感覚。これらを思いやる配慮が不可欠。
- 投稿だけでなく、なぜそれを取り上げたのか、何を伝えたかったのか――。文脈やメッセージの明示が重要。
- 一方的なメッセージではなく、多様な意見を受け入れ、対話を促す姿勢。
つまり、「歴史認識=重いテーマ」を扱うならば、“軽く、かつ安易に”ではなく、“真摯さ”を持つべきだ、ということだ。
まとめ
ブライトンが三笘選手が旧日本兵・小野田寛郎の写真を手に持っている姿をSNSに載せたことには、「話題性」「驚き」「歴史への問いかけ」など、複数の要素が絡み合っている。
ネット世代、戦争を知らない世代、そして過去を知る世代――。
それぞれが自分の立場でこの行為を受け止め、反応した。
一方で、戦争という重い歴史を扱う以上、「敬意」「配慮」「説明」がなければ、誤解や軋轢を生む可能性も高い。
特に、犠牲者の存在や戦争遺構の意味を忘れないようにすることが、今を生きる私たちの責任ではないだろうか。

日本人としての「不屈の精神」というものを伝えたかっただけなのか…
ただ保守的なメッセージだとすると、政治的な意味も含ませたようにも感じるな…


